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シトロエン・C4 (Citroën C4)とは、フランスの自動車製造会社シトロエンが製造する中型ハッチバック自動車である。
概要
シトロエン・クサラの後継車として2004年から発売され、フォルクスワーゲン・ゴルフ、ルノー・メガーヌ、プジョー・307などと同じくCセグメントに属する車。PSA・プジョーシトロエンに属するプジョーのプジョー・307とプラットフォームやエンジンなどを共有している。フロントグリルにはダブルシェブロン(歯車の名称)をデザインモチーフに使っている。(同社フラグシップカーのC6やC5も同じ)
スタイル・機構
「シトロエンらしく」他の車にはあまり見られない装備を用いている。
- センターパッドが回転しない「センターフィックスステアリング」を採用。一般的な自動車のステアリングホイールは、センターパッドとリム(外周)部分が一体になっており共に回転するが、C4では両者が分割され、センターパッドは固定されていて回転しない。その事により、センターパッド部分に配置されているクルーズコントロールやオーディオスイッチが操作しやすく、衝突時のエアバッグの適正な展開が可能。
- 上級グレード車に装備される「ディレクショナルヘッドライト」は、ステアリングに連動してヘッドライトの光軸を車が曲がる方向に向け、曲がる先の視界を確保するというもの。シトロエンのかつての上級車種DSやSMを想起させる装備ではある。
- 室内の芳香のため「フレグランスエアフレッシュナー」を標準で装備する。専用のフレグランスをセンターベンチレーターの横のに挿入すると芳香剤がほのかに香る。専用芳香剤には、「バンブー」「スイートラベンダー」「ロータス」など九種類がある。
- メーターはセンターメーターを採用しており、表示はデジタル。また、パネル自体が透けている。タコメーターもデジタル式だが、センターメーターとは分かれており、ステアリングコラムの上に設置されている。(後期型ではセンターメーターのパネル内に集約されている)
- 本国仕様には低燃費のディーゼルエンジンが存在し、車線逸脱防止装置などの先進装備もオプションで用意されている。
スタイリング面では、先代のクサラや先々代のZXと比べればシトロエン「らしさ」を取り戻しており、また、上記のような他では見られない機能、装備を用いている部分もあるが、全体の構成としては、現代のこのクラスの乗用車としてはごく一般的な機構を用いており、かつてのシトロエン車に見られた独創性、あるいは独善的なまでの特異さは影を潜めている。
サスペンションもC5以上とは対照的に、シトロエンの代名詞とも言えるハイドロニューマチックや、その発展型システムは用いられておらず、一般的な金属ばねを用いている。
2008年7月にはマイナーチェンジ版が発表され、実車は同年8月のモスクワ・モーターショーで公開された。主な変更点は、フロント周辺デザイン刷新(このため全長が15mm延長)、メーターレイアウト変更(ステアリングホイール前の小メーター廃止)、ガソリンエンジンのプジョー・308と同じドイツ・BMW社との共同開発の新ユニットへの換装、ディーゼルエンジンの出力アップ等である。車種名称も見直され、ガソリン1600ccモデルがVTi120、同2000ccはTHP150、ディーゼルはHDi 92、HDi 110 FAP、HDi 140 FAPなどと呼ばれる。
日本仕様車
初期型
日本市場には2005年6月に当時のシトロエン・ジャポンから発売された。当初のバリエーションは5ドア「サルーン」が「1.6」(239.5万円)と「2.0エクスクルーシブ」(299万円)で、いずれもで4EATのみの設定であった。エクスクルーシブには17インチアルミホイール、エクセーヌ内装、電動格納式ミラー、ディレクショナルキセノンヘッドライトや前後パークアシスタンス、ASR(アンチスケーティングレギュレーション)、ESP等が追加されていた。その後、2005年11月に中間車種の「2.0」(269万円)、2008年5月には「1.6EX」(269万円)、が追加され、いずれにもディレクショナルヘッドライトや前後パーキングアシスタンス、ASR、ESPは標準装備された。Cd値は0.29。リアデザインがサルーンとは全く異なるクーペ(Cd値0.28)は、当初「1.6VTR」(237.5万円)と「2.0VTS」(319万円)の2種類が発売され、1.6VTRに4EAT、2.0VTSに5MTギアボックスが装備され、2.0VTSのエンジンはサルーン2.0の「RFJ」エンジンよりもチューナップされた「RFK」エンジンが装着されていた。インポーターがプジョー日本法人と統合されてプジョー・シトロエン・ジャポンになった2008年半ば、2.0VTSは輸入中止となり、1.6一車種に絞られた。
なお、スペシャルモデルとして、2006年2月に「プレステージ・リミテッド・エディション」(2006年RJCカー・オブ・ザ・イヤーIMPORT賞の受賞記念車・HDDナビ、パノラミックガラスルーフ、レザーパッケージを追加装備)、2007年3月に「セ・シック(C-Chic)」(30台限定)(「2.0エクスクルーシブ」に「レザー・パッケージ」と「パノラミック・サンルーフ」を標準装備)、2007年11月に「C4 by LOEB」(32台限定)(WRCドライバーズタイトル獲得記念限定車)、2008年1月に「1.6EXリミテッドG」(限定60台・サルーン「1.6」をベースにディレクショナルキセノンヘッドライト・前後パークアシスタンス・ASR・ESP・16インチアルミホイール・パノラミックガラスルーフを追加)が販売された。この内「1.6EXリミテッドG」は同年6月に正規モデル「1.6EX」に昇格した。
マイナーチェンジ型
2009年2月26日、本国でのマイナーチェンジを受けて新型に発展し、内外装の変更と共に、BMWと共同開発された新エンジンが与えられた。最高出力と最大トルクは1.6が110PS(80kw)/5800rpm・15.3kgm(147Nm)/4000rpmから120ps(88kw)/5800rpm・16.3kgm(160Nm)/4250rpmに、1.6Tが旧2.0の140PS(103kw)/6000rpm・20.8kgm(200Nm)/4000rpmから、140PS(103kw)は同じながら24.5kgm(240Nm)/1400-3500rpmにそれぞれ強化された。バリエーションは5ドアが従来の「1.6EX」とほぼ同等の装備を持つ「1.6」(NA120馬力・269万円)、「1.6Tエクスクルーシブ」(ターボ付140馬力・324万円)、3ドアは「1.6VTR」(NA120馬力・275万円)一種類が引き続き残されているものの、受注生産扱いとなっている。
装備面では電動格納式ミラーがエクスクルーシブ以外でも標準装備となり、従来も全車種にオプションだったパノラミックガラスルーフも1.6(10万円高のオプション設定)以外には標準装備となった。また、2008年春以降設定が廃止されていた「レザーパッケージ」(シートヒーター付きレザーシートと革張のフロントセンターアームレスト、サルーンにはメモリー付パワーシートも含まれる・セダンに23万円・クーペに19万円のオプション)の設定が復活した。ボディカラーも入れ替えられ、日本仕様車ではサルーンが7色に対し、クーペは4色が設定されている。
WRCでのC4
2007年より、クサラの後継マシンとしてWRCにクーペVTSをベースにした「C4WRC」がシトロエン・トタル・ワールドラリーチームのエントリーでデビューした。ドライバーはセバスティアン・ローブとダニエル・ソルド。開幕戦のモンテカルロ・ラリーでいきなりのデビューウィンを飾り、ローブとC4は2007年~2009年と3年連続でワールドチャンピオンとなっている。
外部リンク