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スロットル(throttle)とは、英語では本来首を絞めて窒息させたり、抑圧することを意味する動詞である。機械工学における流体制御では、このような機能を果たすスロットルバルブ(throttle valve)や、これを操作するスロットルレバー(throttle lever)などの略称として用いられる。ここではこうした機械工学でのスロットルについて解説する。
概要
- 流体を制御する機械において、流体の通路の断面積を変化させ、流体の流れる量を制御する弁(バルブ)のこと。絞り弁、スロットルバルブとも言う。
- 特にガソリンエンジンにおいて、空気取得口とインテークマニホールドの間に位置し、空気あるいは混合気のエンジン内部への流入量を調整する弁のことを指す。これによってエンジンの回転数と負荷を調節する。
- 自動車用エンジンは負荷の変動幅が極めて大きく、スロットルを全開にする状況は限られている。一方、スロットルを絞った場合は吸気抵抗が発生し、損失(ポンピングロス)が大きくなる。原理的にスロットルが不要なディーゼルエンジンは、この点においてガソリンエンジンに比べて熱効率の面で優れる。ガソリンエンジンでは可変バルブ機構や希薄燃焼等の技術を採用して、スロットルによる損失を減らす工夫が試みられている。
- 近年のオートバイではキャブレターを用いず、燃料噴射装置を用いるものが増えた。キャブレター、特に負圧開閉式(CV)のものでは、ライダーのスロットル操作に対しベンチュリの拡大が若干遅れ、僅かな「ため」の後で出力が増大する。このような性質は一般ライダーの公道ライディングには好都合であった。燃料噴射装置を用いた大型車では、ライダーのスロットル操作に対するエンジンの応答が過敏になりすぎないように、電子制御で開閉する第二のスロットルを用意することがある。
- 航空機において、上記のスロットルを操作するレバー(スロットルレバー)を略してスロットルとよぶ。レシプロ機、ジェット機、ロケット機など一般の固定翼機や一部の軽飛行機(飛行船など)は、これでエンジンの出力を制御する。多くはコックピットの座席の横にある。