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織機と織物(倉吉絣

絣・飛白(かすり)とは、模様がところどころにおいて「かすった」ように織られた染め文様、もしくはそのような文様を持つ織物のことである。織りによってそれを表現したのを織絣、染めることによって表現したものを染絣という。綿織物が多く、等でも織られる。

歴史


絣(織絣)の技術はインドで生まれたとされ、タイカンボジアの絹絣オフェル・シャガン『タイの絹絣 マドミー』(アートダイジェスト ,1999)、森本喜久男『カンボジア絹絣の世界―アンコールの森によみがえる村』(NHKブックス,2008),安藤武子『世界の絣みてある記―染織の旅ガイドブック』(アートダイジェスト ,1997)インドネシアベトナムなど東南アジアを経て日本には琉球経由で伝わった柳宗悦は絣を日本独自のものとしたが、インドや東南アジアはおろかメキシコグアテマラにも見られる。1800年頃、各藩で財政対策として専売制が採用されるなか久留米藩井上伝が掠れ模様の織り方を発見する(加寿利)。のち久留米絣として殖産奨励される。また伊予では鍵谷カナ伊予絣を独自に開発した久留米絣伊予絣の開発時期については諸説ある江戸時代後期には各地で様々な絣が織られ量産された。明治から1960年代頃まで、絣は普段着の和服用の反物として親しまれ、絣の産地には多くの織元が立ち並び毎年数百万反が生産された。第二次世界大戦中には女性の着物着用が禁止されたためもんぺとして仕立て直し着用された。しかしその後は洋装化が急速に進み、特に普段着としては和服が着られることがほとんどなくなったことから需要が激減、絣の生産量もわずかになった。

現状


絣は現在でも日本各地で織られており、洋服ネクタイ・壁掛けなどの装飾やその他小物などにも利用されている。しかし、生産に手間がかかるため割高であるにもかかわらず、もともと普段着の素材のため高級品とは見なされず、需要は伸びていない。いずれも少数の織元が細々と生産するにとどまっている。

日本三大絣


※これらの絣は最盛期には年間200〜300万反を生産したが、現在の生産量はいずれも少量である。

著名な地方の絣


参考文献


  • 永原慶二『新・木綿以前の事―苧麻から木綿へ 』(中公新書,1990,ISBN-10: 4121009630)
  • 福井貞子『絣(ものと人間の文化史)』(法政大学出版局,2002,ISBN-10: 4588210513)
  • 森本喜久男『カンボジア絹絣の世界―アンコールの森によみがえる村』(NHKブックス,2008,ISBN-10: 4140911026)

脚注




衣料
和服



出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』